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2017年8月

スエズ運河・パナマ運河 10月からコンテナ船の通航料を値下げ

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スエズ運河庁は10月1日からコンテナ船の通航料を最大50%割り引くと発表しました。 ライバルであるパナマ運河に対抗し、コンテナ船の通航をつなぎとめる目的とみられます。
 
アジア~北米東岸間のコンテナ輸送において、2010年頃までは7割以上の船舶がパナマ運河を通航していましたが、パナマ運河の通航料値上げ、スエズ運河の優位性向上等によりそのシェアは年々低下し、パナマ運河は競争力を失っていきました。 しかし、2016年6月にパナマ運河が拡張されて大型船が通航できるようになってからは、シェアを再び7割以上まで回復しました。
 
今後アジアにおける製品製造・出荷拠点は徐々に南アジア方面に移ることが見込まれ、パナマ経由よりスエズ経由の方が、コンテナの積出し港から北米東岸までの輸送距離が短くなるケースが増える見通しです。
 
一方、運河拡張により通航船のシェアを取り戻したパナマ運河も、同じく10月1日からコンテナ船を対象に通航料の引き下げを決めていて、両運河がコンテナ船の確保にしのぎを削る状況となっています。
 
 

日中航路 古紙・廃プラの輸入規制へ

中国国務院は先月、中国に原材料として輸入されている古紙や廃プラスチックなどのリサイクル品について、環境に有害なものの輸入を来年から規制する方針を明らかにしました。
また2019年末までに、中国国内のリサイクル率をさらに高め、国内で代替可能なものについて輸入調達からの切り替えを段階的に行っていくとのことです。

日中コンテナトレードの荷動きは昨年11月以降、好調に推移しています。
日本からの輸出では、古紙や廃プラスチックなどのリサイクル品が全体の3~4割を占めているとみられています。
特に古紙は日本や米国からの輸出が多く、日中航路や中国-北米航路に大きな影響を与える可能性があります。
すでに中国側の古紙輸入業者や日本側の輸送業者に対する輸入ライセンスの更新認可が下りにくくなっているようで、規制の影響が出始めています。