2019年11月 4日

貿易・物流専門用語

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50音順

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A

ACL業務船積確認事項登録業務。
海運貨物取扱業者、通関業者、NVOCCが、Sea-NACCSに参加している船会社に船荷証券(B/L)の作成に必要な情報(ACL情報)を送信するための業務。
この業務を利用して、ドックレシート(または船積み申込書)およびB/I(船積み関係書類の統一フォーム)情報をもとに、船会社による電子的なB/Lドラフト作成が可能となる。

ADVANCE PAYMENT前払いのこと。

AEOAuthorized Economic Operator(認定事業者)の略。
世界税関機構(WCO)が定めた、あるいはそれと同等のサプライチェーンに関するセキュリティ基準を満たし、法令順守の体制が整備されていると税関から認められた貿易関連事業者。通関手続きや貨物検査の簡素化などの優遇措置があたえられる。

Air-NACCS航空貨物通関情報処理システム。
輸出入航空貨物の通関手続きを迅速、適正に処理するためのシステムで、1978年から稼働した。2010年2月21日から新システムに移行、Sea-NACCSとハードウエアなどを統合、通関業務をSea、Air共通化して効率的運用をはかるとともに、365日24時間のノンストップ稼働を実現した。"NACCS"参照。

ALL IN FREIGHTAll inとは、Base Freightの他にCAF・BAF(FAF)・DDC等の全てを含んだ海上運賃のこと。

ALL RISKS貨物海上保険の引き受け条件のひとつで、地震・戦争・暴動・ストライキ・遅延・貨物固有の瑕疵・梱包不備・工場バン詰め時の数量不足に起因する損害を除いて填補される包括責任主義に基づく付保条件である。

AMS米国税関国境警備局(CBP)による海上・航空・鉄道輸送輸入貨物の電子的手段による自動通関システム。
海上輸送は2002年12月2日から、航空輸送は2004年8月から開始した。通称"24時間ルール"。

ARRIVAL NOTICE船社/NVOCCが、荷受人(Notify Partyに記載されている連絡先)宛てに、貨物が到着した旨を知らせる到着案内で、海上運賃や諸掛り(THC・ECHC・CFS Charge等)の請求書(Debit Note)を兼務するとともに、フリータイム等が記載されている。

AT SIGHT一覧払いのこと。

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B

BACK DATE B/L実際の本船出港日前の日付けでB/Lを発行すること。
L/Cで規定された日付け(Latest Shipment)よりも本船の出港が後の場合、L/Cとの不一致(ディスクレ)回避や月末での売上げ計上等を行うために荷主より要求されるケースが多い。
この行為は、B/L発行者にとって「文書偽造の虚偽行為」であり、国際海上物品運送法違反である。

BAFBunker Adjustment Factorの略で、燃料油価格(基準値)と実際の購入価格との差を調整するためのAdditional Chargeのことで、FAF(Fuel Adjustment Factor)ともいう。

B.B.Bill Boughtの略で、銀行による手形買い取りのこと。

B.C.Bill for Collectionの略で、銀行が手形を買い取るのではなく、取立てに回すこと。
輸入者からの入金が確認されてから輸出者に代金の支払いがなされる。

B/LBill of Ladingの略で、船荷証券のこと。
船社やNVOCCが発行し、荷主との間の運送契約の締結、貨物の引き受け条件、貨物の受け取り等を証する運送書類である。
荷受人は貨物引き渡し地(Place of Delivery)で、B/Lオリジナル1通を呈示して貨物を引き取る。
また、指図式B/L所持人は貨物の引き渡し請求権を有しているため、B/Lは裏書することで権利を譲渡できる流通性を有した有価証券である。
貿易取引では、Invoice・保険証券と並んで重要な書類のひとつである。

B/Lの元地回収(SURRENDER)船社/NVOCCは、発行地で荷送人(Shipper)が裏書きしたB/Lオリジナル全通(通常3通)を回収し、荷渡地では、B/Lオリジナルの呈示なくして貨物を引き渡すもの(D/O発行)である。
最近は、船足が速まり、本船よりも船積書類の到着が遅れがちなため、デマレージ等の余分な費用の削減、B/L送付時の紛失回避等のために、広く使われている。

BERTH TERM在来船の個品運送に関する本船荷役について、船会社の責任限界を明確にするための条件で、本船に対する貨物の積み卸し及び船内荷役を船社の費用と責任で行なうこと。
それ以外の例えば沿岸荷役、艀回送等の費用は、全て荷主の費用と責任で行ない、その責任の分岐点は、本船船側(Tackle)である。

BILL OF EXCHANGE輸出者が輸出代金を回収するために振り出す為替手形のこと。

BOAT NOTE(B/N)本船からの荷卸しに際して、本船側と荷受人との間で、貨物の受渡しを証する一種の受取証のことである。
荷卸しされた貨物の状態が明記されており、本船側の責任の限界が明確化されている証拠書類である。
貨物の損傷や過不足があった場合には、責任の所在を明確にしておくためにも必ずB/Nにリマークとして記載しておくことが後日の保険求償時の責任有無の証拠となる。

BOLEROnizationの略で、国際資金振替システムを運営する金融機関のネットワークであるSWIFTと国際複合運送に関係する運送会社、港湾会社、ターミナル会社、コンテナリース会社等を会員とする国際的な相互保険組合であるTT Clubとで設立された電子商取引を推進する組織のこと。

BOOKINGスペース(船腹)を予約すること。

BOX RATE20'または40'コンテナ1本当たりの運賃(フレイト)のこと。

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C

CAFCurrency Adjustment Factorの略で、船社が設定した外貨換算率とフレイト徴収時の実勢為替レートとの差(為替差損益)を調整するためのAdditional Chargeのこと。

CABLE NEGOL/Cと船積書類が不一致の時、電信によって買い主(輸入者)に代金決済の意思の有無を確認すること。

CBTA越境交通協定。メコン地域の大メコン経済圏(GMS)6カ国が国境での通関・検疫のワンストップ化やトラックの相互乗り入れなど越境交通の手続きを簡素化した協定。
1999年にタイ、ラオス、ベトナムが調印し、その後中国などが加入した。2009年6月にタイ/ラオスおよびベトナム/ラオスの両国境で施行開始した。

C.C.Charge Collectの略で、フレイトの後払い(荷渡地)のこと。

CFR(C&F)インコタームズの中にある"Cost & Freight込み条件"で、FOB価額に海上運賃を加味した価額のことで、Booking権は輸出者が有している。

CFSContainer Freight Stationの略で、LCL(混載)貨物をコンテナに詰めたり(バン詰め)、出したりする(バン出し)場所のこと。

CFS CHARGELCL(混載)貨物をCFSでコンテナに詰めたり、コンテナから出したりする際の費用のこと。

CHCContainer Handling Chargeの略で、CYでの空コンテナの取り扱いにかかる費用の一部補填を名目とするAdditional Chargeで、東南アジア航路で導入されている。
ECHC(Empty Container Handling Charge)ともいう。

CIFインコタームズの中にある"Cost, Insurance & Freight込み条件"で、FOB価額に海上運賃と保険料を加味した価額のことで、Booking権は輸出者が有している。

CIP1990年にコンテナ輸送を鑑みて規定されたインコタームズの中にある"Carriage and Insurance paid to"条件で、従来のCIFに相当する。

CLAIM LETTER貨物にダメージがあった時に運送人宛てにその旨を連絡する手紙のこと。

Claim Notice損害通知。貨物の損害について、1)保険会社に対する事故発生通知、2)賠償責任があると考えられる運送人などへの通知などをいう。

CLEAN B/L貨物の荷受けや船積み時に、何の異常(リマーク)もなく発行されたB/Lのこと。

CLPContainer Load Planの略で、バン詰めをした者が作成するコンテナごとの貨物の積み付け明細のこと。
コンテナヤードにコンテナを搬入する際にターミナルオペレーターに提出するが、オペレーターは、CLPに基づきコンテナ配置計画や本船内の積み付けプラン等を作成する。

CMR条約国際道路物品運送条約。1956年にスイスのジュネーブで署名され、ドイツ、フランス、イギリスなど欧州の16カ国が加盟している条約。
トラックによる国際貨物の道路輸送を規定したもので、国際鉄道物品運送条約(CIM)とともに国際間の貨物の陸上輸送を行う際の運送責任と契約関係を明記している。

COMMODITY RATE貨物の種類(品目)ごとに設定されたフレイトのこと。

COMMODITY BOX RATE貨物の種類(品目)ごとに設定された20'または40'コンテナ単位のフレイトのこと。

CONSIGNEE荷受人のこと。

CONSULAR INVOICE例えば中近東向け輸出では、輸入価格の正当性をチェックするために、輸出地の大使館/領事館で船積書類(Invoice等)に査証を受ける。
この査証を受けたINVOICEのこと。

CPT1990年にコンテナ輸送を鑑みて規定されたインコタームズの中にある"Carriage paid to"条件で、従来のCFR(C&F)に相当する。

CT B/LCombined Transport Bill of Ladingの略で、国際複合運送(2種以上の異なった輸送手段組み合わせによる運送)を引き受けるに当って発行される国際複合運送証券のこと。
船荷証券と同様の性格を有する有価証券である。
Multimodal B/L、Intermodal B/Lという時もある。

CTDCombined Transport Documentsの略で、国際複合運送書類のこと。

C-TPATCustoms-Trade Partnership against Terrorismの略。
テロ対策の一環として米国が導入した輸入貨物を対象としたプログラムで2002年4月から実施された。
セキュリティ面のコンプライアンス(法令順守)に優れた輸入者などに貨物検査の免除などの優遇措置が与えられる。
米国の貿易相手国が実施しているAEO制度との相互承認の動きも進んでおり、日本も2009年6月に相互認証に合意した。

CuPES税関手続き申請システム。Sea-NACCS処理業務以外の税関手続きを電子的に行っていた税関手続きシステム。
2010年2月にNACCSプログラム改変にともないNACCSに一部業務を移し廃止された。

CUSTOMS INVOICE例えばアフリカ向け輸出では、輸入申告時に適性課税価格を算出するために、所定フォームによるInvoice価格をブレイクダウンした公用Invoiceの提供を要求されている。

CUT日CYやCFSへの貨物搬入締切日(但し輸出通関を終了)のことで、米国向けを除いて通常CY Cutは本船入港の前日、CFS貨物の場合は本船入港の2日前である。
米国向け貨物に関するCY Cutは、平成14年12月から実施された「船積み24時間前の米国税関へのマニフェスト提出」を受け、本船入港3日前となっている。

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D

D/ADocuments against Acceptanceの略で、買主(輸入者)が銀行から呈示された為替手形の引き受けを行なうと同時に船積書類が買主に引き渡されること。

DDCDestination Delivery Chargeの略で、仕向港に到着したコンテナをコンテナヤードの所定場所まで運ぶAdditional Chargeのことである。

DEMURRAGEフリータイムがきれた後も、コンテナ(貨物)の引き取りがなされずCYやCFSに蔵置されたままの状態である時に、船社として早期引き取りを促すために設定している超過保管料のこと。

DETENTION CHARGEコンテナの返却が遅れた時に請求される料金のこと。

DISCHARGING PORT陸揚港のこと。

D/ODelivery Order(荷渡指図書)の略で、運送人がターミナルオペレーターやCFSオペレーター宛てに本状持参人に貨物の引き渡しを指示した書類である。

DOCK RECEIPT船社がCYやCFSで貨物を受け取ったことおよびその際の貨物の状態を証する書類で、荷受け時に異常があればその旨が記載され、B/L発行時にB/Lに転記されるとともに、B/L作成時の元原稿となる。

D/PDocuments against Paymentの略で、買い主(輸入者)が銀行から呈示された為替手形を一覧で代金の支払いを行なうと同時に船積書類が買い主に引き渡されること。

DISCREPANCYL/Cと船積書類等の内容に不一致があること。

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E

EDIElectronic Data Interchangeの略で、伝票や書類による取引や手続きを、コンピュータネットワークを介して行なうこと。

EIREquipment Interchange Receiptの略で、コンテナをCYから/に搬出入する時に、荷主(実際はトラックドライバー)とターミナルオペレーターとの間で、コンテナの外観状態を確認しあう受渡証のこと。
コンテナの搬出入時に異常が発見されれば、その旨がEIRに記載される。

ENDORSEMENTB/Lや為替手形に裏書きすることで権利を譲渡する方法で、指図式、白地式、記名式等がある。

EPA経済連携協定。2国(地域)以上の間で、自由貿易協定(FTA)の要素(物品やサービス貿易の自由化)に加え、人の移動や投資、経済制度の調和、政府調達、二国間協力など貿易以外の分野を含めて締結される包括的な協定。

ETAEstimated Time of Arrivalの略で、本船入港予定日のこと。

ETDEstimated Time of Departureの略で、本船出港予定日のこと。

EX. WORKS工場渡条件。インコタームズに規定された貿易取引条件の1つで、売主の工場や倉庫で貨物を引渡す取引条件であり、買主は、売主の工場ないしは倉庫で引き取り、その後発生する費用およびリスクは買主側の負担となる。
売主にとって最小の義務を負担する取引条件。

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F

FAK RATEFreight All Kindsの略で、貨物の種類(品目)に関係なく設定された同一運賃のこと。

FAZForeign Access Zoneの略で、第三セクターによって推進されている輸入促進地域のこと。

FCAコンテナ輸送を鑑みて設定されたインコタームズの中の条件のひとつで、Free Carrierの略である。運送人に貨物を引き渡した時点で危険等が売り主から買い主に移転するもので、従来のFOBに相当する。
航空貨物輸送でも利用可能である。

FCL貨物Full Container Loadの略で、コンテナ単位の貨物のこと。CY貨物ともいう。

FCRForwarderユs Cargo Receiptの略で、貨物受取証のこと。L/C取引では、ノミネーションが必要である。

FEEDER船母船のコンテナ船が直接寄港するメインポートとそれ以外の港とを枝線として結ぶ小型のコンテナ船のこと。

FEUForty Foot Equivalent Unitの略で、40'コンテナに換算することで、20'コンテナは2本で1FEUとなる。

FIATAInternational Federation of Forwarders Associationの略で、スイスのジュネーブに本部をおく世界フォワーダー協会のこと。
日本では国際フレイトフォワーダーズ協会、日本海運貨物取扱業会と航空貨物運送協会が正会員として加盟している。

FMCFederal Maritime Commissionの略で、米国連邦海事委員会のこと。船社やNVOCCの監督官庁である。

Formal Claim保険求償の際に被保険者がB/Lコピー、インボイス、デバニングレポート、サーベイリポートなどの必要書類を揃えて保険会社に提出すること。

FOUL B/L貨物の荷受けや船積み時に異常(リマーク)があった旨が記載されているB/Lのこと。

Free Carrier運送人渡し条件。インコタームズの貿易取引条件の一つ。
荷物を買い手が指定する運送人に引き渡した時点で売り手の責任が解除される条件。
国際複合輸送に対応するため1980年に新たに追加された条件で、従来のFOBに相当する。

FREE HOUSE DELIVERY買い主(輸入者)の戸前まで、売り主(輸出者)の費用と責任で貨物を届ける条件で、航空貨物でよくみられる条件である。

FREE IN/FREE OUT在来船の荷役で、貨物の積み込み、卸しに関し、本船内荷役費用を荷主(傭船者)が負担し、荷主の責任と費用で行なうこと。
荷主が積み込みのみを負担する場合はFI、卸しのみを負担する場合をFO、積み卸しともに負担する場合はFIOという。

FREE TIME揚げ地において、CYやCFSから貨物を引き取る際に、Demurrageの支払いが免除される期間のこと。

FREQUENCY本船の配船数のこと。

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G

GRIGeneral Rate Increaseの略で、海上運賃の一括値上げのこと。

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H

HOUSE B/LNVOCC主宰のコンソリデーションや国際複合運送で、NVOCCによって荷主宛てに発行されるB/Lのこと。
船社がNVOCC宛てに発行するB/LのことはMaster B/Lという。

HS CODEHarmonized Commodity Description and Coding Systemの略で、1983年関税協力理事会において制定された国際的な商品分類表で、頭6桁は各国共通のコードとして利用されている。

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I

IC通関Import for Consumptionの略で、海外から到着した貨物を、保税蔵置場等で蔵置することなく輸入申告し、輸入関税および消費税を支払って内国貨物にすること。

ICCInternational Chamber of Commerceの略で、国際商業会議所のこと。
1919年に設立され、本部はパリにあり現在90カ国以上の国、企業および経済団体等がメンバーとなっており、「信用状統一規則」や「インコタームズ(INCOTERMS)」等を制定している。

Import Permit輸入の許可。輸入申告者が品名、数量、価格など必要事項を税関に申告し、必要な場合は検査を受けた上で、税関長が輸入を認める行政行為。
許可を受けた貨物は内国貨物となり、荷受人の引き取りが可能となる。

INCOTERMSnternational Rules for the Interpretation of Trade Termsの略で、FOB・CIF等の貿易取引条件の解釈の統一(用語の使用方法・売買当事者の義務・危険と費用負担の分岐点等)のために1936年に初めてICCが制定した国際ルールで、その後1953年、1967年、1976年、1980年、1990年および2000年に改訂されている。

IPIInterior Points Intermodalの略で、極東から米国西岸まで海上輸送し、そこからカナダ内陸および米国中西部まではトラック/鉄道による複合運送となる。
また、米国東岸まで海上輸送し、米国東岸から逆に米国・カナダ内陸部へ鉄道/トラック運送することをReversed IPI(逆IPI)という。

IQImport Quotaの略で、輸入割当のこと。
国内の需給調整や産業保護等のために、経済産業大臣が指定した品目について輸入量・金額等に関し一定の割当てを行っている。

ISFImporter Security Filingの略。通称10+2(テンプラスツー)ルール。
米国に輸入される海上貨物と米国を経由して第三国に輸送される貨物について、米国税関国境警備局(CBP)が電子的な事前申告義務を課したもの。
輸入者またはその代理人に10項目、船社に2項目の申告を要求しており、このため、「10+2 Rule」と称する。09年1月26日に施行。

IS通関Import for Storageの略で、海外から到着した貨物を、保税蔵置場への搬入を認めてもらうために、税関に対し倉入れ申請を行ない、倉入れ承認を取得すること(但し、蔵置期間は2年間)。

ISW通関Import from Storage Warehouseの略で、保税蔵置場にある保税貨物を、関税・消費税を支払い国内貨物として搬出するために税関に申請・許可を取得すること。

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J

JIFFAJapan International Freight Forwarders Association Inc.の略で、一般社団法人 国際フレイトフォワーダーズ協会のこと。

JITジャスト イン タイム。カンバン方式ともいわれる。
生産効率を高めるためこれらの業者から部品を補給する際、必要な部品を必要な時に必要な量だけ納入させ、在庫を限りなくゼロに近づけようとする生産管理方式。

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L

LASHINGコンテナ内で貨物が動かないようにロープ等で固定すること。

LATEST SHIPMENTL/Cで規定されている最終船積み期限のこと。
指定日を過ぎて船積みするとL/C条項と不一致となり、銀行での買い取りを拒否される。

L/CLetter of Creditの略で、信用状のこと。
L/Cとは、L/C発行銀行が輸入者に代わって貨物代金の支払いを保証している証書である。
L/Cが発行されると、売買契約書よりも優先され、同条項と船積書類が不一致の場合は、支払いを拒否される。

LCL貨物Less than Container Loadの略で、コンテナ1本に満たない少量貨物のこと。CFS貨物や混載貨物ともいう。

LDCLess Developed Countryの略。一人あたりの国民総所得が$905以下など国連が定めた基準を満たしていない後発発展途上国のこと。
国連高等代表事務所が3年に1度LDCのリストを見直している。
2009年のリストではアフリカ33カ国、アジア14カ国、ラテンアメリカ1カ国となっている。
当該国が希望すれば当該国から日本へ輸入される対象物品については一般特恵税率と同率かそれより安いLDC特恵税率の適用(ほとんどが税率Free)が可能となる。

L/GLetter of Guaranteeの略で、保証状のこと。
B/Lオリジナルが未着でD/Oを入手する時やB/Lを紛失し再発行を依頼した時等様々な場面で使用され、銀行が連帯保証をしたものをBank L/G、荷主のみが保証したものをSingle L/Gという。

L/G NEGOL/C条項と船積書類の内容が不一致の場合に、輸出者がL/G(保証状)を差入れて銀行買い取りを行なうこと。

L/ILetter of Imdemnityの略で、補償状のこと。
B/Lの重要事項の訂正やFoul B/LをClean B/Lとして発行してもらう時等に使用されるが、後日当該事項に起因する問題が発生した場合には、荷主が全責任を負う旨を補償したものである。

LOADING PORT船積港のこと。

LO/LO船Lift on/Lift off船の略で、コンテナや貨物をクレーン等を用いて吊り上げ/吊り下げて荷役を行なう船のこと。

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M

MANIFEST積載貨物の積地・揚地・B/L NO.・品名・荷送人・荷受人・数量等を記載した積荷目録一覧表のこと。

MASTER B/LNVOCC主宰による複合運送で、船社等がNVOCC宛てに発行したB/Lのこと。

MATES RECEIPT(M/R)在来船の船積みで、積込みが終了した段階で、本船の責任者(1等航海士等)が発行する貨物受取証のこと。
コンテナ貨物の場合は、Dock Receiptが発行される。

MEASUREMENT LIST貨物をCFS等に搬入した際に、容積や重量を計ること。
CFSには船社指定の検定業者(海事検定協会・新日本検定協会)が常駐しており、貨物のディメンションや重量を計り、フレイト計算の根拠となるメジャーリストを発行する。

MLBMini Land Bridgeの略で、北米西岸までは海上輸送し、西岸からカナダ・北米東岸・ガルフ諸港までは鉄道による複合運送のこと。

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N

NACCS税関、関係行政機関および関連民間業界をオンラインで接続し、海上・航空貨物の通関手続きを迅速、的確に処理することを目的として官民共同で開発されたシステムで、通関情報処理センターによって運営されている。2008年10月のSea-NACCSの更改および2010年2月のAir-NACCS更改を機にシステムを見直し、Air-NACCSとSea-NACCSを統合するとともに、国土交通省が管理・運営していた港湾EDIシステムや経済産業省が管理・運営していたJETRASなどの関連省庁システムもNACCSに統合し、新NACCSとして稼動を開始した。
新NACCSは新たに荷主、海貨業、NVOCCなどを参加者に加え、港湾・空港における物流情報を総合的に管理するプラットフォームシステムとなった。

NVOCCNon-vessel Operating Common Carrierの略で、利用運送業者のこと。
実際の運送手段は有していないが、Actual Common Carrier(実運送人)のサービスを使いながら運送人として独自のB/Lを発行し、運送サービスを提供している。
NVOCCという言葉はもともと米国の外航海運改革法の中にあり、port to portの運送を行う利用運送事業者のことをいう。
しかし今はフレイト・フォワーダーが行う利用運送をNVOCC業務という。
単にNVO、CTO(Combined Transport Operator)ともいう。

NOTIFY PARTY荷渡地での荷受人への連絡先のこと。

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O

OLTOverland Transport。
日本の関税法において認められている保税運送のうちの一形態で、トラックないし鉄道により、指定保税地域間を外国貨物のまま輸送することを指す。
発地の税関において、地域・期間を定めて許可を受ける。

ON BOARD B/L貨物が本船に積み込まれたことを証しているB/Lのことで、Shipped B/Lともいう。
在来船のB/Lは、発行時点でShipped B/Lとなっているが、コンテナB/Lは、Received B/Lの形態となっている。on board notationを付すことによってShipped B/Lとなる。

ORDER B/LB/L面上のConsigneeが、"to order"や"to order of shipper"等の形式になっていて、裏書きによって流通するB/Lのこと。

OTIOcean Transportation Intermediaryの略で、1999年5月1日から施行されている米国新海事法で規定されているOcean Freight ForwarderまたはNVOCCのこと。
なお、OTIはFMCの免許がいる。

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P

PAAPan-Asian E-Commerceの略。
アジア太平洋域内における貿易や通関を含む電子商取引のために安全で信頼のできるITインフラを提供するために2000年7月にシンガポール、台湾、香港のEコマース運営団体によって設立された。2011年3月時点で11カ国・地域、12団体が参加している。日本はNACCSが2008年に参加した。

Packing List梱包明細書。
Invoice(送り状)の記載を補足する意味で荷印、箱番号、箱ごとの内容明細、重量などを記入した書類。
商品区分、仕分けなどを行う場合に使用される重要な船積み書類の一つ。

PARTIAL SHIPMENT契約数量を分割して船積みすること。

PLACE OF DELIVERY荷渡場所のこと。運送人の責任はここで終了する。

PLACE OF RECEIPT貨物受取場所のこと。運送人の責任はここから始まる。

P.P.Pre-paidの略で、フレイトが荷渡地以外の場所(多くは船積地)で前払いされていること。

PSSPeak Season Surchargeの略で、北米向け貨物に関しクリスマス用商品等でスペースがタイトな時期に課されるフレイトの割増し料金のこと。

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R

RECEIVED B/Lコンテナ運送で使われているB/Lで、貨物を受け取ったことを証しているB/Lのこと。
on board notationを付すことによって、貨物が本船に積み込まれたことを証するShipped B/L(on board B/L)となる。

REJECT LETTERカーゴ・ダメージがあった時に、運送人宛てに送付されたクレームレターに対し、運送人からの拒絶する旨のレターのことで、Reply Letterともいう。

REMITTANCE送金のこと。貨物到着前に送金する"前払い送金(Advanced Payment)"と貨物到着後に送金する"後払い送金(Deferred Payment)"とがある。

RO/RO船Roll on/Roll offの略で、フェリーの様に船腹・船尾等のランプウェー(入口)を通って荷役を行う船舶のこと。

R/TRevenue Tonの略で、フレイト等の諸料金を計算する時に、貨物のメジャー(容積)とウェート(重量)を比較し、どちらか大きい方を適用する容量のこと。

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S

S/CService Contractの略で、船社に一定量の積荷を保証した特定荷主に一定期間船社が割安なフレイト/サービスを提供する旨の契約のこと。

SEA/AIR海上運送と航空運送を組み合わせて貨物を運送する方法である。
例えば日本から米国西岸やシンガポール・バンコック等まで海上輸送し、そこから欧州・中南米等まで航空運送を行なう。

Sea-NACCS91年10月から東京、横浜、川崎の京浜港で稼働開始、その後順次対象港が拡大、1999年のシステム更改により対象地域は全国に広がった。
"NACCS"参照。

SEA WAYBILL海上運送状のこと。貨物の受け取りや運送契約の締結を証した書類で、運送約款等は船荷証券(B/L)と同じであるが、引き換え文言が入っていないことから流通性はない。
B/Lの紛失回避や迅速な荷渡し等を行なうために利用されている。

SGSスイスに本部をおく公的検査機関である。
アフリカ向け等輸出では、輸入国でのインボイスバリュー減額による脱税を防止(適性課税価額算定)するために、輸入国政府がSGSに輸出地での国内価格(Home Market Price)のチェックを行なうために、貨物と書類との正当性の事前検査を依頼している。

Shipped B/L船積み船荷証券。貨物が実際に特定の船に積み込まれたこと、およびその日付が記載されている船荷証券で、貨物積み込み後に船社より発行される。
On-Board B/Lともいわれ、通常の貿易取引ではこのB/Lが原則になっている。
"Received B/L"参照。

SHIPPERB/Lでは、Shipperは貨物の所有権者を意味するが、通常は荷送人のこと。

SHIPPING DOCUMENTS船積書類のこと。B/L・Invoice・Packing List等をさす。

SHIPPING INSTRUCTION(S/I)船積指図書のこと。B/L作成時の明細が記載されている。

SHIPPING MARK他の貨物と区別するためのマークで、メインマーク(荷受人の略称・揚地・梱包番号・原産地等)とサブマーク(取り扱い上の注意事項・品質・重量等)がある。

SLBSiberia Land Bridgeの略。
極東からボスティーヌ港まで海上輸送し、そこから旧ソ連のSiberia鉄道を利用して極東と欧州・中東を結ぶ複合一貫運送のこと。

STALE B/LStaleとは、「古臭い、気の抜けた」の意味で、信用状統一規則では、L/Cでの取り決めがない場合には、船積み(B/L発行日)後21日を過ぎたB/Lの銀行買い取りは拒否される。

STRAIGHT B/LB/L面上のConsignee欄に、具体的な荷受人名が記載されているB/Lのこと。

SURVEY REPORT品質不良やカーゴダメージ等が発生した際の公的検査機関による検査(鑑定)結果をまとめたレポートのこと。

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T

TALLY貨物をCFS(倉庫)等に搬入したり、在来船に船積み・船卸しする際に個数を数える(検数)こと。数える人間をTally Man・Checkerという。

TALLY MAN貨物の検数業務を行なう検数人のこと。
貨物の受け渡しの際に現状を確認しながらタリーシートを作成し、数の過不足やカーゴダメージ等が発見された場合は、後日の責任を明確化するためにタリーシートにその旨を記載する。

TAPATechnology Asset Protection Associationの略。警備の専門家やハイテク企業などのセキュリティ担当者が参画する非営利団体。
世界規模になった犯罪組織による盗難被害やその他の安全に対する脅威に処置を施すべく設立された。
その認証はA、B、Cの3段階の資格に分かれ、Aがもっとも高い基準。

TEUTwenty Foot Equivalent Unitの略で、20'コンテナに換算した本数のことで、40'コンテナは2TEUとなる。

THCTerminal Handling Chargeの略で、ターミナル内や本船積み込み等にかかわるコンテナ取扱い費用。

THROUGH B/L2種以上の異なる運送業者によって貨物が最終仕向地まで運送される際に、積み替えごとに運送契約を締結する手数と費用を省くために、最初の運送業者によって全運送ルートをカバーするために発行されるB/Lのこと。

TRANSIT TIME本船の航海日数のこと。

TSUTrade Service Utilityの略。
国際的な電子決済の共通基盤。国際貿易における契約書や決済関連書類を電子化し輸出側銀行と輸入側銀行間の決済を行う貿易金融システム。
世界的な金融通信ネットワークを運営するSWIFTが2008年から運用している。

TTBTelegraphic Transfer Buying Rate(電信買い相場)の略で、外貨資金の受け払いと為替資金の決済を電信指図で行なうもので、銀行側からみて為替を買う(顧客からみて為替を売る)場合をいう。

TTSTelegraphic Transfer Selling Rate(電信売り相場)の略で、外貨資金の受け払いと為替資金の決済を電信指図で行なうもので、銀行側からみて為替を売る(顧客からみて為替を買う)場合をいう。

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U

UCP600L/C(信用状)に関する当事者の権利、義務、解釈などを国際的な基準として統一した規則。
1933年にICC(国際商業会議所)によって制定され、その後貿易環境の変化に応じて改定されている。
UCP600はその最新版で2007年に改定されたバージョン。

UNCEFACT貿易簡易化と電子ビジネスのための国連センター。
商取引や貿易の促進を目的に設立された国連のEDIFACT(行政・商業・運輸のための電子データ交換)管理組織。
XMLを用いた企業間電子商取引のための共通規格「ebXML」を策定した。

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